練馬区にある道灌山保育園に入園するまでの保活は、産後2ヶ月頃からスタートしました。
その時期はまだ関西地方で暮らしていましたが、練馬区への帰郷を見越していたため、引越し先の選定と就労先の確保、そして保育園の空き情報や倍率などを、前年度から練馬区のホームページで毎月確認。
駅近くの保育園はどこも倍率が高く空きも望めないことが予め見通すことができたため、駅から少し離れた住宅地エリアの保育園一択です。
保活対象園を選ぶにあたり、この段階でこれから保活をする方にはひとつめの難関が待っていますよ。
認可園と認証園、無認可園、認定子ども園など、保育園の種類が複数あることを知るのです。
これらは施設により入園申し込み方法や保育費が異なるため、園を探す前にどのようなタイプの保育園に入園したいのかを考えて置く必要があります。
認可園は行政が入園や保育料の管理をしているため、保育費の面では家計に優しいです。
そのため、倍率も高くて空きも出にくいです。
認証園は入園管理や保育料は園単位ですが、行政から保育費の補助が出ました。
しかし認可園に比べるとやはり高いのが難点でした。
無認可は文字通り認可外の保育園なのですが、当時は認証園へ問い合わせると20人、30人のキャンセル待ちとの事でしたので、
高額な保育費が掛かってもまずは無認可園で待機するしかないと腹をくくり、認可園の入園を目指して絞り込みを開始。
そうすることで、居住地もある程度絞り込むことができるため、まずは引越しと就活をスタートさせました。
0歳の途中入園は初めから諦めていたため、まずは隣の板橋区の無認可保育園に預けながらの就労を開始。
先生たちは優しくすぐに園生活にも慣れましたが、家や就労先からの交通の便が悪く、延長料金もシビアでしたので、毎日職場から駅、駅から保育園まで走って送迎する日々でした。
その後、練馬区内の無認可保育園に空きが出たため転園し、秋頃の次年度の募集まで待機をすることに。
練馬区内の無認可園は一軒家型の園舎で、とてもアットホームな雰囲気でした。
しかし0歳から5歳の子どもたちが過ごすには、保育室が少し手狭な印象は否めません。
保育室の広さも認可園では規定があるため、無認可園との違いを後々感じることになります。
保活として具体的に行ったことは、練馬区の認可保育園の募集が開始する前から、実際に園の見学に行ったり、
親戚が通う近隣の保育園の様子や保護者会の有無などをヒアリングしたり、自分の目と耳を使いつつ、口コミサイトも参考にしました。
また、出産後早々に母子家庭であったことから、区の福祉事務所や保育担当課の方とも相談し、比較的倍率が低い保育園を再度確認。
募集開始後は、予め確認していた道灌山保育園を第一希望にして入園申し込みを行いました。
確実な入園を目指していたので希望する他の園は駅から遠く、第3希望の園は駅の向こう側にまで至ります。
そのため、万一入園ができても自宅や駅と反対の方まで送迎するリスクがありました。
結果としてはひとり親の加点もあってか、第一希望の道灌山保育園へ入園することができました。
入園通知が来るまでは気が気ではありません。
当時通わせていた無認可園の保育費は食費込み、延長保育込みで月7万円ほどかかっていたため、精神的な不安が何よりの苦労です。
また、異年齢保育の良さはありますが、同世代の子たちとの関わりの時間が少ない点も気がかりでしたので、入園が決まってホッとしました。
私の保活で重要だったことは、すでに就労していたことと、無認可園へ通園していた事による加点、ひとり親としての加点だと思います。
現在の待機児童数の問題から、就活中の状態では認可保育園の4月入園は厳しいと思います。
家計的にもかなり苦しみましたが、認可保育園入園までの先行投資と考え、思い切って無認可園に通わせるという方法も、保活には必要かもしれません。
また、ひとり親でなくても、待機児童が多いエリアでの保活では毎年、毎月の入園倍率や空き情報のリサーチも大切です。
駅前の園や独自カリキュラムが豊富な園、新設園や延長保育時間が長い園は入園希望者が殺到するため、何を優先するか多少の譲歩も必要でした。
行政に対しては、もっと保育士の待遇を改善してほしいと思います。
子ども同士の些細な喧嘩や転倒も、きめ細やかにケアをして報告をくださる保育士たち。
子どもたちの命を本気で守ってくれていることがわかりました。
そうした保育士たちの気配りや努力を、目に見える対価で労ってほしいのです。
生活は豊かではありませんが、保育士がいてこそ働けます。
低所得層へのフォローも大切ですが、保育費無償化の予算の多くを、保育士に還元すれば、今よりも保育士の離職率が下がり、復帰しやすくなるのではないでしょうか。
そうすることで、保育園や保育士不足による待機児童問題も解消しますよね。
保活で必死にならなければならないなんて、残念です。
最後に、登園していた道灌山保育園の先生たちはとても素敵な方たちでした。
看護師も常駐しているため、子の心身の安全を安心して任せることができました。